« 【環境省】3R政策対話進める、アジア太平洋環境会議 | メイン | 環境危機時計、世界平均14分進む(旭硝子財団) »

2007年09月18日

【環境省】温泉排水からフッ素など回収

環境省は来年度から、温泉排水に含まれるフッ素やホウ素などの資源リサイクルに着手することを決めた。

温泉排水から回収して販売するとともに、水質浄化にも役立てる“一石二鳥”を狙う。
3年計画で、成分を回収できる温泉の数や湯量などの実態調査を行うとともに、企業などによる効率的な回収技術の開発を支援する。

温泉を名乗るには、硫黄やラドンなど19成分のいずれかを一定以上含むことが条件のひとつ。
しかし、国内の大半の温泉に含まれるフッ素やホウ素は、水質汚濁防止法の規制物質にも指定されており、その除去が課題になっていた。

この2物質は安価な除去技術が確立されていないためで、除去・回収するには1旅館当たり数千万円もの設備投資が必要になる。
このため同省では、温泉旅館に対してホウ素は本来の基準の50倍、フッ素も1.8~6.2倍に緩和する暫定基準を設定。
現在はほとんどの温泉場で川などに、そのまま流れ込んでいる。

読売新聞より

投稿者 trim : 2007年09月18日 15:15