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2007年09月08日
【国交省】四日市港から鉄道でコンテナ輸送実験
二酸化炭素排出量の削減や物流コストの低減を図るため、港に船で運び込まれた海上コンテナを、従来のトラックではなく、鉄道網を使って全国に輸送する社会実験が7日、四日市市の四日市港千歳第1埠頭(ふとう)で始まった。
国土交通省中部地方整備局や愛知、三重両県などでつくる「伊勢湾スーパー中枢港湾連携推進協議会」のチームが10月末まで実施。
来年1月に開催予定の協議会で結果を報告する。
チームには、四日市市、四日市商工会議所、JR貨物東海支社などの物流企業や港湾関係団体が参加。
港湾内にある引き込み線でコンテナを貨車に載せ、10月末まで計30本以上を宮城、福岡県など全国7地域に輸送する。
コストや所要時間、CO2排出量を検証、コンテナを置く荷置き場の設置の必要性など、鉄道のインフラ整備などの課題も探る。
実験初日の7日は、中国から輸入された国際海上コンテナ1本と四日市市内のメーカーの国内JRコンテナ5本を貨車に積載した。
8日朝、鉄道で茨城県内の荷物倉庫などに運ぶ。
四日市商工会議所によると、四日市港からは昨年、約6万8千本のコンテナがトラックで国内輸送された。
今年4月から一定量以上の輸送量がある物流業者に環境への取り組みを義務づけた改正省エネ法が施行されたこともあり、トラックと比べCO2排出量の削減が期待できる鉄道での輸送を実験することにした。
同商議所の小菅弘正会頭は「環境、コスト面のメリットを明らかにし、将来は全国のネットワークを整備して利用企業を増やしたい」と実用化への期待を述べた。
中日新聞より
投稿者 trim : 2007年09月08日 14:16