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2007年07月13日

球宴支えるエコ活動(フルキャストスタジアム宮城)

環境にやさしいスポーツ観戦スタイルが、仙台から全国に発信される。

プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・フルキャストスタジアム宮城(仙台市宮城野区)で21日に行われるオールスター第2戦で、東北楽天が主催試合時に取り組んでいる「エコプロジェクト」が実践される。
ごみ分別を観客に啓発する試みで、各地から訪れるファンに環境対策の大切さをアピールする。

ごみ減量を目指すエコプロジェクトは、参入1年目の2005年に始まった。
今季はバックネット裏、外野スタンド脇など球場内5カ所に、可燃ごみ、紙ごみ、プラスチック類、割りばし、紙コップを仕分けして回収するエコステーションを設置している。

球宴では普段の試合日と同様、各ステーションにボランティアのスタッフ計100人程度が常駐し、ごみを持ち込む観客に分別を呼び掛ける。
活動の様子は試合を中継するテレビで全国に紹介される。

オールスターは日本野球機構(NPB)の主催。
環境活動の実施は、1月の全国球場会議でフルスタ宮城の取り組みを知ったNPBが、東北楽天側に持ち掛けた。

当初から活動にアドバイスしている財団法人「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」(MELON)の小林幸司事務局統括は「各球団の関係者や大勢のファンに、他の球場とはちょっと違うと気付いてもらうことは、普及に向けた大きな一歩になる」と期待する。

MELONと球団のボランティア事務局は当日、球場に特設ブースを用意。
東北楽天のほか、サッカー・Jリーグ2部(J2)のベガルタ仙台、プロバスケットボールbjリーグの仙台89ERSの試合会場でも実践している「仙台方式」のごみ分別と、その効用をパネルや再生品の展示で観客にPRする計画だ。

楽天野球団の堀江隆治球場長は「プロ野球の環境問題への対応はこれまで、サッカーに比べて遅れていた。フルスタ宮城から球界の環境対策を広めたい」と話している。

河北新報より

投稿者 trim : 2007年07月13日 15:18