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2007年05月11日
【水俣市】焼酎瓶再利用促進を
焼酎瓶などを回収して再利用するリユースの取り組みが、水俣市のエコタウンで進んでいる。
原料として溶かして再利用するのではなく、瓶を洗って繰り返し利用する取り組みで、関係者は「回収率50%を目標にさらに普及を目指したい」と意欲を見せている。
鹿児島県内の酒造メーカーと連携し、環境省のモデル事業として2004年度に回収をスタート。
出荷本数計約430万本に対し回収は計約108万本(ともに昨年11月現在)と回収率は25%に上っている。
廃棄物としてのガラス瓶の減量や自治体の回収負担が軽減される上、酒造メーカーにとっても新品より2割前後安く瓶を調達できるのがメリット。
鹿児島県大口市の酒造メーカー11社でつくる大口酒造協業組合と、2001年度に水俣エコタウンに進出した田中商店(熊本市)が中心となって事業を進めてきた。
従来の5合瓶(重さ450㌘)より厚めの専用瓶(480㌘)を使い、78度の高温水で洗浄して殺菌する。
回収に協力すれば1本5円が返ってくる仕組み。
デポジット(保証金)制度と異なり、商品価格に上乗せするのではなく再利用に伴うコスト削減で吸収する。
鹿児島、熊本、宮崎の3県を対象にしたモデル事業として始まったが、関東や関西からの回収も始まっている。
現在の対象商品は清酒やしょうゆを含め20銘柄。
田中商店の田中利和専務(53)は「メーカー側の参加を広げ、全国にどう展開できるかが課題。50%を目標に回収率アップを目指したい」と話している。
毎日新聞より
投稿者 trim : 2007年05月11日 17:46