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2007年04月27日
環境キーワード 『バイオ燃料』
ガソリン代替のバイオエタノールと並び、軽油に混ぜて化石燃料の使用を抑制できるのがバイオディーゼル(BDF)だ。
BDFは植物性油脂と触媒のメタノールを反応させてつくる。
欧州では菜種、北米では大豆、東南アジアではパームなどを原料に生産している。
日本では廃食用油をリサイクルして燃料にする取り組みが中心だ。
自治体、廃油処理事業者、非営利組織(NPO)などが中心となり、一般家庭、飲食店、食品工場などから回収してBDFを生産する。
京都市などはごみ収集車やバスの燃料に使用。
「ほっかほっか亭」を運営するプレナス(福岡市)は、弁当店で出た廃食用油を集め、配送車に給油している。
エンジンへの悪影響を避けるため、不純物の混入などをいかに防ぐかといった課題が指摘されている。
トヨタ自動車と新日本石油は、水素を活用し、燃料の劣化につながる酸素を除去する処理を施した「次世代BDF」の実用化を目指し、共同研究を進める。
今年1月のダカール・ラリーに元F1ドライバーの片山右京氏が廃天ぷら油を精製したBDFを使った車両で参戦し、完走した。
米インディカー・レースではバイオエタノールが使われるなど、環境に一層配慮した車社会づくりへの変化を告げる象徴的な事例も出てきた。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2007年04月27日 11:24