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2007年02月26日
「循環型農業」一般にも(船井総研)
船井総合研究所は環境に配慮した「循環型農業」支援事業を強化する。
生ごみで液体肥料を作り、農家で使い、作物を販売するまでの仕組みの整備と運営のコンサルティングを農業従事者だけではなく、一般向けへ対象を広げる。
特に団塊・若年世代を取り込んで参加者を増やし、循環型農業を一層機能させていく。
3月末から初心者向けに月一回のペースで一年間の講習会を千葉県八千代市の農地で開く。
農業経営に必要な知識と農法の基礎習得を目指す。
4月には北海道当麻町と島根県松江市に住み込む合宿形式の実習を半年間実施する。
船井総研が進める農業の仕組みは、まず食品工場や飲食店などから出された食品廃棄物を集める。これを発酵させ、液状化した肥料をつくる。
液肥は従来の有機肥料に比べコストが2~3割抑えられるという。
最後に有機液肥と無農薬で収穫したトマトやニンジンなどの作物を販売する。
このサイクルを農業法人や企業が単独で回すことが特徴だ。
これまでに北海道、島根のほか、新潟市など全国で10カ所で土木業者、廃棄物処理業者、物流業者らが農家と連携して手がけている。
就農者を増やすことで、こうした既存事業者のビジネス拡大や、新規事業者も開拓できると見込む。
船井総研の「環境・農業」分野の売上高は2006年度で約3億円で5年後に10億円を目指す。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2007年02月26日 11:36