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2007年02月03日

『東京―農村』リサイクル計画(生活福祉ネットワーク)

東京で出た生ごみを農村に運んで土に返し、そこで取れた食材を再び東京で消費する-。

そんな循環型社会を目指した取り組み「東京アースプロジェクト」が港区で動きだす。
生ごみのリサイクル計画を進めてきた区民らが3日、区内で内容を紹介し、広く参加を呼び掛ける集いを開く。

生ごみの利活用については、国が進めるバイオマスタウン構想があるが、都心の港区で暮らす人たちが民間の力でモデルケースを示そうという試み。
中心となっているのは、長年、生ごみリサイクルに取り組む、区内の女性たちでつくる団体「生活福祉ネットワーク」。
数年前から乾燥させた生ごみを農村まで運び、野菜を作る計画を本格的に進めてきた。
レストラン経営やコンサルティングを行う石川幸千代さんも協力。

第一弾として、岡山県の農家と協力し、取れた野菜を使ったレストランを同区芝に開く計画だ。
プロジェクトは、生ごみのリサイクルを通し、伝統農業の継続が難しくなっている農家を都会の人たちが支えたり、地域の障害者や高齢者、仕事に就けない若者の仕事を創出するコミュニティービジネスに結びつけたりするのが狙い。
ごみの乾燥や運搬、できた食材の調理や販売などの仕事を地域の人たちで担う。

プロジェクト予算2億円のうち、半分は都の助成金などを活用。
あとの半分は株式会社をつくり出資を募る計画だ。
同プロジェクトの柳川素美代さんは「だれもが安心して生きられるまちづくりや、農村の活性化、食の安全などを実現するモデルケースにしたい」と話している。

東京新聞より

投稿者 trim : 2007年02月03日 15:11