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2007年02月04日
国連に環境新機関
地球温暖化をはじめとする環境問題をテーマにパリで開いていた「世界生態系管理パリ会議」は3日、シラク仏大統領が「パリ・アピール」を発表し閉幕した。
この中で、環境破壊の実態解明や保護策づくり、新技術開発促進、国際ルールの徹底などを担う「国連環境機関」の新設を提唱した。
準備会合を近くモロッコで開催する。
新機関は現在の国連環境計画(UNEP)を強化し、国際合意の実施などでより強い権限を持たせる。
環境関連では約500もの国際合意がありながら実施機関がばらばらで十分な効果を上げておらず、統一的な戦略も欠けるとの反省からシラク大統領が提案した。
欧州委員会のディマス委員(環境担当)はパリ会議で3日、「欧州連合(EU)は新機関設置を支持する」と表明。
欧州やアフリカを中心に、これまでに約40カ国が賛意を表明した。
環境規制は経済活動に直結するだけに米国や中国は新機関の創設に反対で、日本も慎重姿勢。
創設の賛否は不透明だが、仏政府高官は「京都議定書など国際合意で実績がある日本の支持は不可欠だ」と述べた。
日本経済新聞より
投稿者 trim : 2007年02月04日 14:27