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2007年01月13日

【香川県】汁の廃棄 まずい

讃岐うどんが特産の香川県で、うどん店が捨てるめんのゆで汁にによる水質汚濁が問題になっている。

現行法令では数多い小規模店の排水を規制できず、県は海や川の汚染拡大を防止するため、店側に新たな排水対策を義務付ける。
近く本格的な条令制定作業に入り、2008年度の施行を目指す。

香川は日本一狭い県土に、約1,100のうどん店や製めん業者が軒を連ねる。
最近の讃岐うどんブームの影響で、田園地帯の店先にも行列ができる。
生産量は過去25年間で、約17,000㌧から約62,000㌧へ4倍近くに膨らんだ。

しかし、排水量が1日50㌧に満たない小規模店の多くは、水質汚濁防止法などの法令の規制対象にならない。
高濃度のでんぷんを含むゆで汁やだし汁は悪臭などの原因になるが、以前から排水として垂れ流す店が少なくなかったという。

さらに、工業排水の規制や下水道の普及に伴い、旧来型の水質汚濁が減少する中、放置されたままのうどん店の排水はよりクローズアップ。
県はこれまで、店側に自主対応を促してきたが、目立った改善は見られず「独自のルールづくりが必要」と判断した。

一方、県内うどん業界からは「汚水処理の重要性は分かるが、1日十数人の客しかこないような店まで規制するのか」などと困惑の声も上がっている。

日本経済新聞(夕刊)より

投稿者 trim : 2007年01月13日 17:09