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2006年11月28日
温暖化対策の指標統一(電機大手5社)
東芝、松下電器産業など電機大手5社は27日、エアコンなど電気製品4品目について、製造から使用、廃棄・リサイクルまでの温暖化ガス排出量の改善度合いを示す指標を統一したと発表した。
早ければ来春にも製品への表示を始める。
各社が独自に算出していた温暖化対策の進み具合の表示を共通化して買い替えの判断材料にしてもらうなど、商品競争力の向上につなげる。
指標を統一したのは東芝、松下電器のほか日立製作所、富士通、三菱電機。
この5社はこれまで製品の温暖化対策の改善度をそれぞれ「ファクターX」などと名付けた指標で表示していた。
まずエアコン、冷蔵庫、電球・蛍光灯、照明器具の4品目でガイドラインを作成した。
例えば冷蔵庫では標準的な使用期間(10年)で冷凍冷蔵可能な容量(単位㍑)を、製造から廃棄時までに排出される温暖化ガスの総量で割り、環境性能の効率を計算する。
ガス排出量を減らすか、貯蔵空間を大きくすれば効率は上がる。
指数は業界で定めた基準年度(当初は2000年度)の自社製品と比較して算出。
機能とガス排出量が同じ場合が1.0、改善すると1より大きく、悪くなると1未満になる。
当面は比較の基準となる製品を各社が決めるため、自社製品同士の比較となる。
来年4月からは公的機関の日本環境効率フォーラムの協力で同業他社を交えて協議。
各品目で基準となる製品を同じにするなど異なるメーカー間の製品比較ができるようにする。
指標の名称やマークの統一も進める。
今後は指標を統一する製品をパソコン、携帯電話、テレビなどに順次拡大していく。
製品使用時の省エネルギー性能では10月から国がエアコン、冷蔵庫、テレビについて販売店で表示する際の統一基準を定めた。
今回の指標は製造から廃棄・リサイクルに至るまでの全工程で環境に与える影響を数値化する。
日経産業新聞より
投稿者 Melody : 2006年11月28日 11:19