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2006年10月31日
元副工場長ら逮捕へ(石原産業)
石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材・フェロシルトをめぐる事件で、三重、愛知、岐阜、京都の4府県警の合同捜査本部は30日、同社四日市工場の元副工場長(69)や同社幹部ら数人を廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で立件する方針を固めた。
来月初めに一斉に聴取し、容疑が固まり次第逮捕する。
同日、合同捜査本部と津地検との協議で確認した。
元副工場長は合同捜査本部の任意聴取に「独断でやったのではない」と当時工場長だった田村藤夫社長の関与を供述。
しかし、物証が乏しいことから地検側が立件に難色を示しており、合同捜査本部は引き続き田村社長の関与について慎重に捜査を進めている。
調べでは、元副工場長らはフェロシルトが産業廃棄物との認識を持ちながら、2001年12月から三重県亀山市辺法寺町にフェロシルトを捨てた疑い。
捜査本部は2005年11月、同県の刑事告発を受け、同社本社や四日市工場、元副工場長の自宅などを家宅捜索。
押収した資料の分析や同社社員などの事情聴取を進め、石原産業幹部がフェロシルトを産業廃棄物と認識していたかどうかや販売実態を慎重に調べてきた。
その結果、遅くとも亀山市にフェロシルトを捨てた時期には、元副工場長を含む複数の同社幹部がフェロシルトを産業廃棄物と認識していたと断定。
フェロシルトは、酸化チタン製造後に出る廃液のリサイクル製品として開発され、1998年から試作品の生産が始まった。
愛知県常滑市沖の中部国際空港の建設工事で埋め立て用土として納入を当て込み、1999年に本格的に生産を始めたが、2001年8月に断念。
その後は土壌埋め戻し材として販売され、市民団体から批判が相次ぎ製造を中止した2005年4月まで計72万㌧が東海三県と京都府内に埋められた。
中日新聞より
投稿者 Melody : 2006年10月31日 17:17