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2006年03月23日

【大分県】循環型環境産業を育成 新年度から本腰

大分県内の循環型環境産業の育成に県が新年度から本格的に取り組む。
新年度予算に産業廃棄物の再資源化や環境産業の振興を目的とした新規事業の循環型環境産業創出事業(7,320万円)を盛り込んだ。事業費は全額、本年度導入した産業廃棄物税の税収で賄う。


産業廃棄物リサイクルなどからなる循環型環境産業の育成は、県がおおいた産業活力創造戦略2006で強化ポイントに掲げている。これまで処理が困難だったり、処理コストが高いため利用できなかった廃棄物の再資源化にも取り組み、環境産業の集積を進める。
循環型環境産業創出事業は、環境産業に関する情報収集と研究開発、設備投資への補助金が三本柱。事業費のうち5,600万円を研究開発や設備投資への補助金とする。
リサイクルできる素材の所在や発生量、再資源化するための処理方法などの情報を調査・公開し、企業が取り組みやすい状況をつくる。
再資源化製品の付加価値を高めた販売や地域的課題の解決につながるなどの観点から20品目程度の素材を絞り込む。リサイクルに携わる県内企業の情報も集め、ネットワークづくりを支援する。
再資源化などの研究開発支援は、企業単独枠と企業間・農工連携を対象にした連携枠、産学官連携を対象にした産学官枠を設ける。補助金上限は企業単独枠が500万円で、そのほかが1,000万円。
環境産業に特化した設備投資補助金は県では初めてで、補助金上限は1,000万円。
販路開拓を支援するため、地場企業が開発した新製品を競争入札なしで調達できるトライアル発注制度など、県のほかの事業や制度も組み合わせて事業化を支援する

大分合同新聞より

投稿者 Melody : 2006年03月23日 13:00