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2005年07月26日

石炭灰リサイクル、実験成功(くしろ石炭灰リサイクルネットワーク)

一般家庭の石炭ストーブの灰を回収し、再利用する実験を行ってきた釧路市の企業グループが十月から、正式に事業化を開始することになった。当面、市内の石炭ストーブ使用家庭の二割に当たる200戸から灰を回収する。ごみとして処理してきた石炭灰を、土壌改良材などとして販売するもので、国内唯一の坑内掘り炭鉱を持つ「石炭のマチ」ならではの新リサイクルビジネスとなりそうだ。


グループは石炭生産販売の釧路コールマイン(釧路)と知的障害者通所授産施設の「はしどい学園」、石炭グッズ販売の「るんちゃんショップ」で構成する「くしろ石炭灰リサイクルネットワーク」。
3者は昨年10月から事業化に向けた実験を行ってきた。コールマインが無料で石炭灰を収集し、はしどい学園が灰をふるいにかけて細かい灰だけを袋詰めし、るんちゃんがインターネットなどで3㌔300円で販売した。
今年6月まで市内の61戸が実験に協力し、《1》たばこの吸い殻やごみなどを混入させずに灰を集められるか《2》需要はあるか-などが課題だったが、製品は改良材のほか居酒屋の炭焼き用の敷き灰などにも利用されて2,400袋を販売。「ほぼ課題をクリアできると見込めた」(コールマイン)という。
灰の回収地域は当面、同市南東部に限り、希望者の中から協力家庭200戸を決める。グループでは「市民との連携でごみ減量化など環境保全にも貢献したい」(菅原繁樹・同社事業担当リーダー)と話している。
同市内では現在、1,100戸が石炭ストーブを利用。灰は通常、可燃ごみに分類、有料回収されるが、焼却炉の安全のため実際には炉に投入せず、埋め立てられている。

北海道新聞より

投稿者 Melody : 2005年07月26日 17:35